死のお着物

昨日、学生時代の友だちの結婚式があり、母に着物を着せてもらって出かけました。
先月も着物で結婚パーティに行ったのですが・・・、大変な思いをしたばかりなのですが、今回もまた・・・大失敗。

先月、気合をいれて早起きし、髪を美容院でセットしてタクシーに乗り込むと、疲れ果ててあくびばかりしてしまい、運転手さんにチョコラBBをもらったりして持ち直したのですが・・・。
乾杯が始まり、お食事がはじまり、着物の生地で作ったドレスを着た花嫁さんの美しさにうっとり。お天気にも恵まれ、気持ちのよい船上のレストラン。最高の雰囲気だったのに、私は、「苦しい・・・くるしいいいい」という言葉を何回つぶやいたか。
どうやら母は、着崩れては大変と、ものすごい怪力でぐいぐいしめ付けてくれたようです。
なんとか帯をゆるめようと、ぐいぐい引っ張ってみたりしたけれど、まったくラクになりません。
死ぬかと思いました。

這うように家について、着物をぬぐと、苦しみの原因は、なんと肌襦袢をしばっているヒモでした。肌襦袢を、きつくしめても何の意味もないではありませんか!・・・内出血していました。

もう二度とあんな思いをしたくない・・・と、昨日は、ふつうのワンピースで行こうと思っていたのに、母が「いましか着る時期がないし、もう一回きてくれたら、クリーニングに出せる」というので、「絶対きつくしめないで!!」とお願いして、また着物を着せられることになりました。
思いっきり息を吸った状態で帯をしめる、というやり方で、今回は、ラクチン。全然苦しくありません。髪の毛は、自分でまとめて、ラフなかんじで、出かけました。

苦しくないと、タクシーに乗ってしまおうという気持ちもおこらず、地下鉄で普通に・・・お出かけできちゃうわ♪ これからは、着物好きの友だちと着物で出かけたりしてみよう。とかなんとか思いながら地下鉄にのったのですが、懐をみてびっくり。大ショック。

逆!! 右前になってる!!! 死人!!!
肌襦袢はきちんと左前に着たのに・・・。
結婚式なのに・・・死人。
しかしもう、もどって着替える時間はありません。遅刻と死人・・・どちらが失礼か考えて、死人をとりました。ふつうの人は、そんなに気付かないよね・・・とか一生懸命テンションを保とうと思ったけど、めちゃめちゃ落ち込みました。

母に着付けてもらうと、ロクなことがないような・・・。自分できれるようになろうと心に誓いました。