醜悪な肉の塊よ

だらしなく無様な肉の塊よ。おまえは、一体、何をしているのだ?
存在自体が罪悪だ。消滅しろ。その醜悪なフォルムと動きを、さらして何をするというのだ。
滑稽だ。軽蔑だ。今すぐ、消えてしまえ! しねしね!

・・・という罵声が何度となく聞こえてくるバレエの振り付け練習。
(もちろん、自分の心の声ですが・・・。)

次の発表会で、はじめて、王子をレンタルして、アダージオだけですが、パ・ド・ドゥをやります。
肩のせなどのリフトがあるので、先生に、「体重を落として!」と怒られること2回。
あと、1か月しかないのに、なかなか肉が減りません・・・。
(職場のメンズのホワイトデーの倍返しをついついつまんでしまうし)

しかも、パ・ド・ドゥの練習のときは、レオタードにタイツだけという屈辱的なスタイルでのぞまなくてはいけません。色々着込んでいると、男性にひっかかってしまうため、ホットパンツやスカートで、かわいく体のラインを隠すことができない・・・もうこれだけで思いっきりテンションが萎えます。

バレエは、本当に奥が深いし、難しい・・・。
何より、「身体的な条件」これはもう、絶対的な壁です。シロウトはやっぱり、プロとは明らかに違うし、そして、やっぱりロシア人やあっちのほうのバレリーナをみてしまったら、日本人の体型は、少女漫画とギャグ漫画くらいにジャンルが違う。やればやるほど、欲求不満になってきます。

それでも、やっぱり続けているのは気持がちいいからかな・・・。