みどり

smirnoff_ice2005-03-24

ぽかぽか陽気の日は、日なたを味わって歩く。太陽がうれしい季節。
(しかし、去年の宮古島でついた水着のあとがまだとれないけど・・・。おそろしいぞ、紫外線。曲がり角を過ぎたお肌のメラニン・・・)

桜も咲きそうで、もうちょっとしたら、新緑のはっとするほど鮮やかな緑がみれるのだろう。
日なたをあじわって、木漏れ日に目を細め、桜にみとれながら駅に向かうと、地下鉄に乗るのが名残惜しい。もう少し太陽の下を歩いていたいなぁと思う。つくづく、東京都民はモグラみたいだ。

ぼんやり地下鉄にのりこんで、日なたの余韻を思い出していると。
「ヒィィイッ」
と小さな悲鳴・・・。その声を発していたのは自分だった。
かばんのさきに、小さな緑のものがうごめいていたのです。

にょろにょろ虫さん(3gpp)←みてみて!click! ちょっと長いです。

リアルプレイヤー10.5、QuickTime6.5以上で再生可能です。



電車の中に、虫さんを落っことしてきてしまったら、確実に死んでしまう。干からびて、ゴミになって。芥川龍之介の「蜘蛛」を思い出したりしながら、小さな命を守らなきゃという気分になった。歩きながらアリンコをふみつぶしていたかもしれないのに(道に落っこちていたかたつむりをまちがって、クシャっと踏みつぶしてしまったことだってあった)、そのときはそんな使命感にかられたんだった。

虫さんには、目がないみたいで、触覚をたよりに、上に上にと動こうとする。大事にかばんの上にのせておいて、降りた駅の公園へ放った。そのあと、あっけなく鳥に食べられているかもしれないけど。とにかく、よかった。