おいしいものを食べ過ぎる

猫

上海蟹食べた?」ときかれるたびに、悔やまれる。
香港で、上海蟹を食べる宴会に参加しなかったことを。おいしいものを食べ過ぎて疲れてしまったのである。舌も胃も。いためたりあげたり、絶妙な味のするもので身体が飽和状態に。フルコースのマッサージをして(気持ちよかった・・・)、一人でホテルのまわりをフラフラしたりなんかして時を過ごしてしまった。

おいしいものをよく知っている人、たくさん食べる人は、見ていて気持ちがいい。
そして、そういう人は、食べた分のエネルギーを使う人でもあるので、そういう人についていきたくなる。料理がうまいかどうかの主要な要素は、本人の味覚体験にあると思う。
身体が欲しているものを、全身を舌にして、五感をフルに使って味わう瞬間は、なんて贅沢で、人として基本的な瞬間なんだろう。まれに、おいしくて涙がでそうなときがある。幸せな瞬間だ。
あと50年、一日3食の食事をするとしたら、54750回食事ができる。多いのか少ないのか・・・。そのなかで、夕食の数は、18250回。多分、少ないと思う。一回一回を大切にすべきだ。

食べ物に執着しない人という人種もいて、それはそれでおもしろい。精神がとぎすまされているみたいなそんなイメージ。

自分はどっちかというと、食べるのが好きなほうがけど、精神的なダメージがすぐに食欲に影響してしまうので、ハンパな食べること好き。でも、何かに夢中になっていて食べることすら忘れているという状態は好きだ。残念ながら、しばらく、そういうことがない。