犬にかまれる

smirnoff_ice2005-07-09

青山とか代官山とか麻布とかおされな場所で、おされでリッチなご主人様につれられた、上質なお洋服を着用したカタカナの犬種で、主に小さいタイプのお犬様は、かわいくない・・・と常々思っていたのだが・・・、最近、そうでもない。
そういったつやつやした毛並みのお犬様は、カフェでお行儀よくすかしていたりするのだが、「おやなんとあいらしい」と、ふと私のような分不相応な身分のものが目に留めて、めでようとすると、「フンッ、その汚い手を近づけないでよっ、あっちいって」といわんばかりに、シカトなさることが多いのである。
そういったつらい経験を重ねて、お金持ちのわんこに心を傷つけられないように、ついつい警戒するようになってしまったのだが、最近、私のような者でも、かわいがらせてくれるわんこによく出会うのだ。ほんとにほんとに誰にでもかわいがられて、人が大好きなんだなぁ〜っていうステキなわんこたちだ。人はいいもんだと無条件に思っていて、人をみればちぎれんばかりにしっぽをふりふりしてくれるんである。はぁぁああ・・・かわいい・・・思い出すだけでかわいい。ひとなつっこいって、なんてステキなことなんだろ。

そんなこんなで、犬の心を甘く見すぎたようだ。
とある下町の材木屋さんの軒先に、2匹の犬が昼寝していた。一匹は大きなゴールデンレドリバーで、だるそうになげやりに寝ていて、その前には、張り紙がしてあり、「ごん太はダイエット中なので、食べ物をあげないで下さい。5キロ減が目標です」
なんつうほのぼのした光景・・・。近隣住民の癒し犬なんだろう。
もう一匹は、黒い柴犬のような雑種だった。昔飼っていたわんこと同じくらいの大きさだ。ここは一つ、いやされておかなくてはっ。
黒いほうのわんこに近づいて、なでなで・・・のつもりが、わんこは2回鼻をくんくんさせたかとおもうと、瞬間、ウウウーガウガウッがぶりっ。
気付いたら、めっちゃかまれてる!!!
しかも、あまがみとかでなく、マジで怒ってる。はなして〜〜〜。むりやり引き抜こうとしても、はなしてくれず、やっと解放されても、まだ怒ってた。
びっくりして、全然いたくなかったのだが、逃げるようにかえる途中、歯型に皮膚がえぐられているのに気付き、血をだらだら流しながら帰った。