亀を抱く
陸亀を抱いた。30センチくらいの身長の、なかなかずっしりと重量感のある、陸亀。その名は、よぽりんちのモモちゃん。
それまで死んだように動かなくても、抱いたとたん、なんとも言えない吐息をもらすのだ。
「ヒーン、フンッフンッ、フンッ、ヒーン、ヒーッ」
ああ・・・かわいい。
というか、たぶん、嫌がってるんだろうけど。
「ちょっとー、やめてよー!! おろしてよ! バカッ」 とでも言ってるんだろう。
もっと、いじめたい。いじりたい。爪を切りたい。かわいい・・・。
小松菜を食いちぎるときの舌がまた、かわいい。
焼酎を飲ませてみたかった。
癒される。亀さんは、とっても長生きだそうで、40年くらい生きることもあるそうな。
赤道直下に生息している亀さんなので、寒がりで、ほおっておくとストーブのそばでじっとしている。
鍛えぬかれたおじいちゃんのヒジのような感触の首筋の皮膚は、変温動物らしくひんやりとつめたい。そんな首筋を指先でなでなでしながらあたためてあげるのを、亀さんはよろこんでいたのかな。
うーん、また抱きたい・・・。