下は中心かもしれない

手

レディースデイだったので、『ディープブルー』をみた。
一番みたかったのは、光のない真っ暗な深海で光る微生物やくらげやイカやタコ。
「海の最も深いところに行った人は、宇宙に行った人よりも少ない」
というようなナレーションに、なんとなくビビビっときたものがあった。

丸い地球に下はなく、それは中心に近くなることだったりする。

心はどうだろ。心が沈んでるとき、浮上させたくて頑張ってみるのと、下へ下へどんどん下へ行ってみるのと、どちらの選択をしてみるべきだろう。
そもそも心って、物理的にどこの部位なのかわからない。心が痛いときは、たしかに物理的に痛いのに、それはどこだか分からないのだ。
だるさとねむさと痛みが全身にからみついているようで、特にみぞおちの奥が、ずしりとしくしくといたく、かといって、奥がどこかわからず、奥を突き抜けて背中がキリキリと痛いような。
そんなときの心はどこに存在するのだろ。
下へ下へと心の状態をどんどん沈めていったら、心の存在の点にたどりつけるのかしら。
それにしても、沈み方も浮き方もよく分からないのだけれど。