川と緑と土のにおい
「野外で料理をして食べる楽しいイベントのお手伝い」というのに誘ってもらって多摩川へ行った。
しばらくずっとピクニックに行きたかった。夢にまでみていたのだ。そしたら、今日は、夢にみたピクニックに近い景色。といっても、夢では晴れていたけど、今日はくもり。夢では、もっと水がきらきら光っていたけれど、草と土のにおいと水の音がしていなかった。
草と土のにおいを、じっくりかいだのは、久しぶり。乾いた土が水を吸うように、体にしみこんでいった感じ。
シロツメクサやヨモギをつみながら、シロツメクサの花輪の作り方と、四葉のクローバーをはじめて見つけたときのことを思い出した。それと、ヨモギの甘やかなにおいを、シンナー中毒の人みたいに(知らないけど)、ずうっとかいでいた。いいにおい。
シロツメクサやヨモギやクズやイタドリの天ぷらは、本当においしかった。花を食べるってなんかいい。子どものころびんぼう草と呼んでいた花は、ヒメジョオンというんだった。うつくしい名前だ。
大きな水の流れをみていると、自分なんか空っぽだなあと思う。空っぽでいいやと思って、やすらかになる。
早起きで、ねむくて、荷物が重くて、さむかったけど、とてもよかった。