手紙が届く

帰り道に、自分が死んでしまった想像にひたってみた。あくまで、想像上の死でリアリティは皆無。自分が死んでしまって、誰かが悲しんでくれたり、誰かの心に美化された思い出だけが残る有様をなんとなく想像。少しうるうるした。
単なる少女趣味の空想壁であほらしいし恥ずかしい。

うちに着いたら、手紙が届いていた。ポストに、チラシの束や公共料金の振込用紙だけじゃなくて手紙が入っているのはうれしいものだ。同世代の友達から手書きの手紙をもらうなんて久しぶり。おまけに、彼女の気持ちの状態が私とあまりに似すぎていて、まるで何か通じたんじゃないかと思ったくらい。すぐに返事を書きたかったのに、便箋も封筒もなかった。しかたないので、「返事出すね」ってメールを送った。切手を貼ってポストに入れなくちゃ。